マジョラム

●英名:Majyoram
●和名:まよらな
●学名:Majorana hortensis Moench
●科名:シソ科の多年生草本
●原産地:地中海東部
●主産地:フランス、ギリシア、メキシコ、ドイツ、ハンガリーなど

 原産は地中海東部で、シソ科の多年草である。地中海地方で最も古くから用いられてきているスパイスの一つである。
 マジョラムは非常に品種が多いが、一般に栽培されているものは、スイートマジョラムとポットマジョラムの二つに分けられる。市場においては一応、スイートマジョラムを「マジョラム」としている。

マジョラムの香味

 マジョラムの葉は、オレガノとタイムをミックスしたような香りをもつが、オレガノよりもやわらかく、タイムよりも甘く、その上ほろ苦さも備えている。
 芳香の主成分はテルピネンで、精油の40%を占める。芳香成分は開花後4日目が最も強いため、収穫する時期をはずさないよう注意する。
 また、生の葉と乾燥した葉とでは、香味の質、強さが異なる。

マジョラムの利用法

■生の葉は、みじん切りにしてドレッシングに加えたり、薬味やサラダのつけ合わせとして使うとよい。
■乾燥させたものは、粉末にして料理に利用する。例えば、ソーセージ、シチュー、チーズ、レバーペースト、スープなどに使われる。また、トマトと相性が抜群なため、イタリア料理やケチャップの香りづけには欠かすことができない。
■ラムやマトンの矯臭にも用いられる。
■マジョラムの芳香は加熱によって失われやすいため、矯臭目的以外は、仕上げ寸前に使用するとよい。

マジョラムの薬効

■古くから呼吸器疾患、口内炎に用いられている。また、興奮剤、神経強壮剤、消化不良、リウマチ、歯痛などに効果が期待できる。
■マジョラムの精油には、殺菌作用がある。

マジョラムの栽培

■種子をまいて栽培する。ある程度の温度と十分な日当たりが必要である。マジョラムは寒さが苦手なため、寒い時期は暖かい温室で発芽させ、気候が暖かくなってから外へ移植するとよい。畑に直まきする場合は、4〜5月行う。マジョラムは徒長して倒れやすいため、密植と日照不足に注意する。
■収穫は開花時期の7月頃行う。収穫後の苗の発育がよい場合、秋頃に2回目の収穫ができる。収穫の際は、5cm程度残して刈り取る。
■マジョラムは多年草だが、寒さに弱いため、1年草として育て、春にまた植えるとよい。

マジョラムのエピソード

 古代エジプトでは、ミイラを作る際にマジョラムやクミン、アニスが使われていた。
 古代ギリシア・ローマ時代においては、マジョラムは幸福の象徴とされ、中世ヨーロッパの時代は魔除けになると信じられていた。